あまり派手なことが好きではなかった祖母は、100歳近くで老衰で亡くなりました。亡くなるまでも、本当に質素に暮らし、でもお金を出すところには驚くほど出す人だったので、大阪城東での通夜と葬式は、家族親戚で心を込めて手作り感満載で送ることにしました。形式に沿ったものだけではなく、祖母の眠る棺の前で、ひ孫たち10人が一言ずつ言葉を述べました。まだ小さい子では3歳の子から、上は高校生までのひ孫たちでしたが、それぞれがひいおばあちゃんへ送る言葉を自分たちで考えて、当日一生懸命眠るひいおばあちゃんに心を込めてメッセージを伝えました。誰よりもひ孫たちをとっても可愛がってくれていたひいおばあちゃんの気持ちがひ孫たちにも伝わっていたようで、どの子も本当に心を込めた言葉をかけていたので、親たちはびっくりしました。皆で写っている写真、お手紙をたくさん棺の中に入れ、先に天国へ行ってしまい、ひ孫たちを一人としてみることがなかったおじいちゃんにもひ孫たちの写真を見せてねと伝えました。寿命を全うした祖母を送るにはふさわしいお葬式だったと思います。