7年前の1月、74歳の父親を亡くしました。喪主は70歳の母で当時は独身だった弟を中心に一連の葬儀の段取りを話し合って決めました。「話し合う」といっても、私は結婚して他県に嫁ぎ小さな子供たちの世話で精いっぱいでほとんど弟が決めていたように思います。実家は本家ではないし田舎すぎるわけでもないので、スムーズに進行していくだろうと思われたのですが、お葬式の段取りにアドバイスという名の意見をしてくる親戚がやはりいて、悲しい中で時間に追われて様々なことを選択していかなければならなかった遺族としては、やるせないものがありました。お式はなくなった病院が提携している斎場でお願いし、お経をあげていただくのは、母の従姉妹のご主人がお寺の住職という事でその方にお願いしました。生前父も面識がありましたし、全く知らないお寺さんよりはいいような気がしたからです。ですが、この住職は、父の葬儀の最中に携帯電話に出たり、後日の法要で一時間近く遅れてきたりと,とんだお坊さんでした。「親戚だから」「顔見知りだから」でお願いするのではなく、きちんと誠意をもって対応してくれるお寺さんがよかったなぁと、今でも思っています。