最近は家族葬が主となってきている傾向があります。寝屋川の親戚も家族葬を行いました。父の葬儀の時の話です。熊本でがん温熱療法を受ける予定でしたが亡くなってしまいました。実家は、地方の旧商店街にあり、自営業です。
葬儀の時は昔から、近所総出で全ての手伝いをすることになっていました。実家は羽振りがよく金持ちに見られていたようです。香典返しの品物や接待の料理、お菓子など、それぞれ近所のお店に発注されたものを見ると、普通より高いものが選ばれていたそうです。通夜ぶるまいの料理などは大抵台所で作ったりもするのですが、実家のときは仕出し屋に頼んでいました。母がなにも言えない性格ということも見透かされていたのか、母も、内心は心穏やかではなかったのですが、葬式でけちるものではないからと結局なにも言えませんでした。
近所から嫌われて買い物に来てもらえなくなるのが怖くて、すべて言いなりでした。最後に近所の方たちが「この度は本当に上手に采配されましたね!」と言っていたそうですが、儲かったんだろうなと思います。
こんなことを考えると、全部セレモニー業者にお任せというのは寂しい気もしますが、さんざん気をを使いあげくのはてに赤字になるような葬儀よりは、任せた方が心穏やかに見送れると思います。