“随分家族葬が浸透した現在ですが、私の親戚にも家族葬を行った一家がいました。
故人は闘病の末亡くなりましたし、私とも面識がありました。私より、父母、私の叔父叔母等の方が親しかったのです。
家族葬がまだまだ聞き慣れない頃だったのですが、私の叔父が特に最期のお別れに行きたいと遺族に懇願しました。しかし、その願いは聞き入れられませんでした。
「お香典も何もいらないので。家族葬で本当に身内だけでしたいのでお引き取り下さい」
そのようなことを言われたと聞いています。
確かに線引きは必要かと思います。そうでなければ家族葬の意味がありません。しかし、東京で遺品整理を業者に依頼するか検討する親戚にあたる私達まで排除されるのは悲しい思いでいっぱいでした。そののち、その親戚家族とは疎遠となってしまいました。
やはり断り方もあります。お金の面が関係しているので
「家族葬ですので、本当におかまいできませんしお香典は受け取れません。それでも顔を見てやっていただけると故人も喜ぶと思います」
このような配慮が送る側にも必要です。”