金の問題、近所付き合い、親族の人間関係、地域の習慣などもある葬儀のための斎場は地方の小さな島で行われた祖父母の葬儀の時のことです。
その地域では、慣習として、あるひとつの宗教に入信している方がとても多いのですが、葬儀も非常に独特のやり方で行われました。同地区や周辺地区から、支部長や、同じ宗教に入られている信者さんがたくさん参列してくださって、小さな個人農家を営む祖母にしては、思いのほか多くの参列者が集まるお葬式となりました。ご近所さんには、ご高齢の方も多い中、多数の人が集まってくださったことは、とてもありがたいことだったと思います。その他、親戚一同も他県から集まり、葬儀は行われました。
しかし困ったことは、遺族のほとんどが信者でなかったことでした。信者だった親戚も葬儀に関して詳しくありませんでした。そういった事情から葬儀の執り行い方がまるでわかりませんでした。通常は、葬儀屋さんに依頼すると思うのですが、そうもいかず、結局信者さんに事前連絡をし、その宗教の方針に沿ったやりかたで、行われる運びとなりました。この辺りは、悲しんでいる間もなく非常なストレスだったと思います。