積立会員の会館で母の葬儀を営みました

葬儀を営む際に、最もバタバタとし、悩むのはどこで葬儀を営むかという事です。故人が病院で亡くなると、悲しみに浸る間もなく、病院からご遺体はいつ搬出されますかと、せかされます。
そんな中で、どこでどの様な葬儀を営むかを即決するのは中々大変な事です。遺族代表として、自分が独断で決めても、周囲から批判されない立場ならまだしも、兄弟や親族から色々と言われる可能性のある場合は、特に大変です。

 

私も父が他界した時には、どこで営むべきかを悩んだ末に、とにかく実家から最も近い大阪の葬儀場で営みました。葬儀自身は、滞りなく済ませる事が出来ましたが、思っていたより費用が掛かりました。
こんな経験から、実家の近くに全国展開の葬儀会館が出来た時、内覧会に出かけて私の名義で積み立て会員に加入しました。

 

母が米寿を過ぎた頃には、兄弟の間で、万が一の時の母の葬儀のイメージ合せもしておきました。病気なれば、そうした会話は気が引けるため、元気な間に意見を集約して置いたのです。
それから何年も経ち、母は95歳で他界しました。積み立て会員になっているので、会館は迷わずそこに決めて搬出・遺体安置をしてもらう事が出来ました。

 

葬儀もスムーズに終え、良い葬儀を営めたと思っています。ただし、費用は積み立て会員になる時にイメージしていた額の1.5倍程度掛かりました。
これは、実際に祭壇や棺等を選ぶ時には、どうしても会員募集時のモデル価格のランクよりも上げてしまうという傾向が生じるためです。
会員になる時に、実際に色々な品のランクを選定し、事前見積もりをしておけば良かったと言うのが唯一の後悔です。